全日本ラリー選手権 第８戦
MCSCラリー ハイランドマスターズ2012
【開催日程】2012年10月13～14日 終了しました
【開催地】岐阜県高山市
【サーフェイス】ターマック（舗装）
【公式WEBサイト】http://homepage2.nifty.com/mcsc/highland/highland2012.html
JN-3クラス大逆転優勝！！！！
ドライバーズランク首位とはわずか１Ｐ差で
最終決戦へ！！
イベント概要
今年で40年目をむかえる伝統の一戦が、この「ハイランドマスターズ」。かつては極悪ダートロードを中心としたステージ群で「カーブレイクラリー」の異名をとったこのイベントだが、2008年からターマックロードでの開催となりリタイヤ率は減ったかに思える。だが、北アルプスの山懐に抱かれたステージ群は高速から低速までシチュエーションが幅広く、まさに日本のラリーシーンの縮図といっても過言ではないだろう。
昨年は崖崩れの影響で使用できなかった名物ステージ「駄吉」が、今年は下り方向で復活。また、2車線幅の超高速ステージ「大山線」が2008年以来４年ぶりに登場し、全般的にラリーの速度域が上がると予想されている。
一方で、途中にアルコピア・ギャラリーポイントをはさむロングステージ「無数河－牛牧」は比較的中低速域に分類されるステージで、いずれにセッティングをあわせるか頭の痛いところだ。
日本三大曳山祭りのひとつ「高山祭」が終わり、静けさを取り戻した飛騨高山の町はこれから徐々に秋を深めていくことになる。標高の高いところではすでに色づき始めているとのことで、あとしばらくすれば飛騨の里は美しい錦で飾られることになるだろう。
ラリー観戦と紅葉見物で冷えた身体は、高山名物の温泉でぽっかぽかに。
世界遺産・白川郷の見物も折りこみつつ（そして某アニメのファンなら聖地巡礼も折りこみつつ！）、この場所ならではの観戦旅行を楽しんでほしい。
イベントマップ
【公式観戦ページ】
→ 公式サイト観戦情報
【モンデウスサービスパーク】
セレモニアルスタート、およびサービスパークは、「モンデウス飛騨位山スキー場」に設定される。
昨年はギャラリーステージとサービスパークが共にアルコピアスキー場に設定されて手狭な印象を受けたが、今年はサービスパークとギャラリーステージが別々の場所に設定されることになった。
両会場の距離は約８kmほどで、車やバイクの利用ならそれほど時間もかからず行き来することができるだろう。
以下、ちょっとした豆知識。
ここモンデウス飛騨位山は、日本海にそそぐ神通川水系と太平洋にそそぐ木曽川水系の境にある、位山分水嶺のただ中に位置している。
神代の昔、神武天皇がこの山に立つと、天から身１つにして面２つ、手４本の両面四手の姿をした怪神が降臨し、神武に王位を授けた。ゆえにこの山を「位山」と名付けることになるのだが、後にこの怪神は両面宿儺としてふたたび飛騨の伝説へと登場する。
まさに日本天皇家の歴史はこの場所から始まったとされるわけだが、それが飛騨の武神として名高い両面宿儺の伝説とも微妙にからまるのは歴史の奇縁というべきだろう。
岐阜県の木にも指定されているイチイの木は、ここ位山から産出されるものが最上級品とされ、永らく天皇家への献上品となってきた。この位山のイチイの木を使って生み出されたのが、現在では飛騨高山の名産として全国的に名高い「一位一刀彫」だ。
サービスパーク見学のとき、このあたりの豆知識をもってお越しになれば、まわりの風景もちょっと違ったものに見えてくるかもしれない？
【アルコピアギャラリーステージ】
観戦ポイントは「ひだ舟山スノーリゾート・アルコピア」に設けられている。モンデウスサービスパークとアルコピアギャラリーステージは隣の山といって良く、両者の距離はおよそ８ｋｍほど。自動車やバイク利用ならばそう苦労することは無いが、双方でシャトルバスなどの運行は無いので徒歩観戦の方は注意してほしい。
観戦ポイントはスキー場の駐車場に設けられており、その脇を通っている管理道がマシンのアタックするステージだ。
ダイナミックに下りのステージを駆け下り、観戦ポイントの目の前で左直角にコーナリング、つづいて次の林道へとそのまま突入していく一部始終を眺めることができる。この左直角コーナーは、一瞬のブレーキングミスでスピンを誘発してしまう難しいコーナーだ。全日本ドライバーたちのギリギリのブレーキングバトルを楽しむことができるだろう。
アルコピアギャラリーステージの入場料は、１人２０００円（中学生以下無料）。
再入場も可能なので、時間があれば山ひとつ隣のモンデウスサービスパークにも足を運んでみてはいかがだろうか。
